2017年09月15日
巨石巡拝記(22) 下田・神頭石(じとうせき)巡拝(2)
尾根を上っていくと「神頭石」が行く手を遮るように見えてきます。周囲には、大小幾つもの巨石が見えています。恐らく、南側谷沿いの斜面にも多くの巨石が点在しているのだろうと思われます。
さて、「巨石群探訪コース」には記載されていませんが、戦前の新聞記事「佐賀有志記者団の下田石神群踏査」では、踏査のために上った記者団が出会う「石神群」の最初に「神戸石」が登場します。「神戸」は、「かんべ」或いは「こうど」等と読んだのでしょうか。下田の集落と「石神群」の神域とを区分する「標」として機能していたのではないかと解釈できます。
「神戸石」に続く「道祖神石」も、同じく下田の集落と「石神群」の神域との「境界」を明示する「標」として機能していたのでしょう。「神戸石」と「道祖神石」で、厳かに集落と神域は区切られていたのでしょう。ですから、現在の「神頭石」(本来の道祖神石)が行く手を遮るように見えるのかなとも思います。
さらに、現在の「神頭石」の右側が、個人的には、「猿」の横顔に似ています。昔の人が同じように思っていたとしたら、「猿」から「猿田彦」を連想し、「猿田彦」と関わりが深い道祖神をこの巨石に見いだしたのではないでしょうかね。
以上のようなことから、「分布図」のこともありますが、現在の「神頭石」=「道祖神石」と考える方が「腑に落ちる」のです。
「神頭石」の巡拝記のつもりが、何だか「神頭石」=「道祖神石」説の提起になってしまいました。そのような考えもあるのかなと思っていただければ幸いです。

神頭石の正面

神頭石の右側面

神頭石の左側面

神頭石南側の大石
なお、「神頭石」に辿り着き、手を広げて寄りかかると何かしら落ち着きます。石神の滝や烏帽子の雫で浄めても同じように落ち着きますが、一度ぜひお試しください。
さて、「巨石群探訪コース」には記載されていませんが、戦前の新聞記事「佐賀有志記者団の下田石神群踏査」では、踏査のために上った記者団が出会う「石神群」の最初に「神戸石」が登場します。「神戸」は、「かんべ」或いは「こうど」等と読んだのでしょうか。下田の集落と「石神群」の神域とを区分する「標」として機能していたのではないかと解釈できます。
「神戸石」に続く「道祖神石」も、同じく下田の集落と「石神群」の神域との「境界」を明示する「標」として機能していたのでしょう。「神戸石」と「道祖神石」で、厳かに集落と神域は区切られていたのでしょう。ですから、現在の「神頭石」(本来の道祖神石)が行く手を遮るように見えるのかなとも思います。
さらに、現在の「神頭石」の右側が、個人的には、「猿」の横顔に似ています。昔の人が同じように思っていたとしたら、「猿」から「猿田彦」を連想し、「猿田彦」と関わりが深い道祖神をこの巨石に見いだしたのではないでしょうかね。
以上のようなことから、「分布図」のこともありますが、現在の「神頭石」=「道祖神石」と考える方が「腑に落ちる」のです。
「神頭石」の巡拝記のつもりが、何だか「神頭石」=「道祖神石」説の提起になってしまいました。そのような考えもあるのかなと思っていただければ幸いです。
神頭石の正面
神頭石の右側面
神頭石の左側面
神頭石南側の大石
なお、「神頭石」に辿り着き、手を広げて寄りかかると何かしら落ち着きます。石神の滝や烏帽子の雫で浄めても同じように落ち着きますが、一度ぜひお試しください。
Posted by jirou at 12:00 | Comments(0) | 巡拝記
承認後、受け付けます