2018年07月03日
巨石巡拝記(36)下田・幻の神戸石巡拝
ここのところブログでは出版物の紹介、研究会の報告、佐賀市鍋島町の遺跡発掘のその後などを取り上げていましたので、巨石巡拝についてはすっかりご無沙汰になってしまいました。3月以来ですね。
今回は、初めて下田の巨石を巡拝した時から気になっていた「神戸石」について少し紹介しておきたいと思います。管理棟で配布されている「巨石群探訪コース」図には掲載されていませんが、神頭石(じんとうせき)[①]の西側、御舟石(みふねいし)[③]や龍の石(りゅうのいし)[⑤]と同じ尾根上に位置しています。
その所在する位置や大きさ等から、「無名」というのは不思議だなと思っていましたが、「下田の石神群」発見の当時の新聞に次のように記載されています。
…造化谷より先づ下田山に登攀。神戸石、道祖神石、神頭石、御船石、龍ノ石、兜石等偉大なる石神〔せきしん〕に驚異の眼を放ちつゝ一々之を巡拝…
「佐賀新聞」(昭和10年(1935)1月29日(火)朝刊:2頁)
つまり、神戸石は「下田の石神群」で最初に出会う巨石であったことがわかります。このため、これまでも巡拝記の中で何度か触れてきました。例えば…
巨石巡拝記(21) 下田・神頭石(じとうせき)巡拝(1)
http://tamayura.sagafan.jp/e862029.html
巨石巡拝記(22) 下田・神頭石(じとうせき)巡拝(2)
http://tamayura.sagafan.jp/e862056.html
その中で、「「神戸」は、「かんべ」或いは「こうど」等と読んだのではないか、下田の集落と「石神群」の神域とを区分する「標」として機能していたのではないか」と述べています。
駐車場から尾根を上る直登ルートを取ると10分とかかりませんし、「烏帽子の雫」経由のルートだと途中からその姿が見えますが、標高225㍍程の緩やかな尾根に「神戸石」が鎮座しています。全体の姿は分かりにくいのですが、複数の巨石が組み合わさっています。
今回は画像とその位置を紹介します。



「神戸石」
「神戸石」の位置
今回は、初めて下田の巨石を巡拝した時から気になっていた「神戸石」について少し紹介しておきたいと思います。管理棟で配布されている「巨石群探訪コース」図には掲載されていませんが、神頭石(じんとうせき)[①]の西側、御舟石(みふねいし)[③]や龍の石(りゅうのいし)[⑤]と同じ尾根上に位置しています。
その所在する位置や大きさ等から、「無名」というのは不思議だなと思っていましたが、「下田の石神群」発見の当時の新聞に次のように記載されています。
…造化谷より先づ下田山に登攀。神戸石、道祖神石、神頭石、御船石、龍ノ石、兜石等偉大なる石神〔せきしん〕に驚異の眼を放ちつゝ一々之を巡拝…
「佐賀新聞」(昭和10年(1935)1月29日(火)朝刊:2頁)
つまり、神戸石は「下田の石神群」で最初に出会う巨石であったことがわかります。このため、これまでも巡拝記の中で何度か触れてきました。例えば…
巨石巡拝記(21) 下田・神頭石(じとうせき)巡拝(1)
http://tamayura.sagafan.jp/e862029.html
巨石巡拝記(22) 下田・神頭石(じとうせき)巡拝(2)
http://tamayura.sagafan.jp/e862056.html
その中で、「「神戸」は、「かんべ」或いは「こうど」等と読んだのではないか、下田の集落と「石神群」の神域とを区分する「標」として機能していたのではないか」と述べています。
駐車場から尾根を上る直登ルートを取ると10分とかかりませんし、「烏帽子の雫」経由のルートだと途中からその姿が見えますが、標高225㍍程の緩やかな尾根に「神戸石」が鎮座しています。全体の姿は分かりにくいのですが、複数の巨石が組み合わさっています。
今回は画像とその位置を紹介します。
「神戸石」
「神戸石」の位置
Posted by jirou at 14:15 | Comments(0) | 巡拝記
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